空はすっかり秋ですが、まだまだ暑い日が続いております。
今月は少し遅れてしまいましたが、「事務所通信」をお届けします。
資金繰り改善のヒント!について
中小企業の資金繰りは依然厳しい状態です。解決するために金融機関からの借入を
考えがちですが、なぜ資金繰りがつまるか、改善の余地はないかを検討してみましょう。
主として次の3つです。
T 回収と支払いのサイトの改善
U 過剰在庫の削減
V 利益の確保
T 回収と支払いのサイトの改善の事例
@外注先、仕入先に実勢香価格に合わせた値下げ交渉を行い、値下げが不可能な場合
には、支払いサイトを延期した。
A原則は自社で製造して、急な受注のみ外注先に依頼することにして、外部への支払い
を減らした。
B営業担当者は、赤字にしてまで受注しないことを確認した
(結果、売上が減少しても責任は社長にあると明言)
C大口受注でも、手形支払いや回収サイトが長期になる場合は、受注を見合わせする。
D継続受注が見込め、売掛金回収が早期にできる受注先には、通常より粗利益率が低く
ても優先的に受注した。
E受注規模に合わせて、工場、倉庫を集約し、余った土地を賃貸にして、賃料収入を
得た。
U適正な在庫管理によって、過剰在庫を削減の事例
@販売データ・在庫管理を徹底して、売れ筋商品を中心とした適量在庫を心がけ、総在
庫量の大幅な削減をした。
A社長が定期的に倉庫等に出向いて、商品をチェックし、新商品の登場で陳腐化、流行
遅れになりそうな商品は、早めにバーゲン等により、処分した。
B年に1、2回しか売れないような商品は、取り寄せ対象として在庫をなくした。
V利益の確保
赤字を解消し、利益を確保することは、資金繰り改善の最大の要件です。
デフレの影響で販売価格が下がっています。
感覚に基づく価格設定ではなく、原価管理をしっかり行い、
@利益が出る価格設定になっているか
A利益確保には、どうすべきかを検討しましょう。
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